粒と波からできているという光は 庭の花々を美しい色合いで 今日の私たちの心を結んでいきます 二人の人生を照らしてきた光も 互いに蜜月の時間はそう長くはなく 繰り返される日常の中で 穏やかに愛おしさを味わえるようになるには 重い道のりがあったように思えてきます 風のように見えなくても ただ共に信じることを小脇に抱え生きてきました 家には縁側がなくなっている時代だけれど 家という心の余白が縁側にあるように思えて 縁側で茶を飲みながら二人で語る時 眺める庭や借景となっている公園の樹木はやさしいのです 景色は想像と懐かしさが絡まり こぼれ落ちるように心の地図を塗りこめていきます 意識は更に命のありかを求めるように 身に着けているものを一つずつ脱いで 川の上流を目指しては進もうと夢想します たどり着く上流は湧水なのか 山の絞り水なのかはわからないけれど 生命の源にたどり着くことが 人生の振り子が止まる時と思えるのです ありのままの姿で水が生まれたあの風景に帰ることが 私の意識の始まりのように思え そして愛おしさが見えてくると思えてくるのです 風が樹木を揺すると二人の心は手毬唄になって 庭が小宇宙に思え 今日の風景は弾んでいきました